2018/02/24
本日は、メトライブビューイングの《遥かなる愛》を見に。
上映時間は3時間弱と、通常の上映作品に比べて短いのですが、中々見応えがありました。
面白かったのは、舞台一面に張り巡らされた、LEDの「海」です。様々な色や光の強弱で、海の波や音，天候などを想像させます。エリック・オーウェンズ演ずるジョフレと巡礼者役のタマラ・マムフォードの、以下のような問答の部分が、とても印象に残りました。
「空の色は何故青い?」
「海を映しているから」
「では、海は何故青い?」
「空を映しているから」
そして、演出家のルパージュが、幕間のインタビューで語っています。「ハイテクを駆使すべきだ」と。
舞台を覆いつくすおびただしい電球の数は、何と3万。《遥かなる愛》のようなプロダクションは、メトならではのものと言えるでしょう。メトだからこそ、実現できること。メトは、数あるオペラの中で、最もお客様に対する「サービス精神」が旺盛であると感じます。新しいシステムをいち早く取り入れるのは、メトの特色の一つとなっている。
日本はどうだろうか?
あるいは、自分のビジネスはどうだろうか。
お客様へのサービスを優先に、お客様目線で考えているだろうか?
前回と同じで良いなんてことは、絶対にないはず。それだのに、こちらの都合で、お客様にご不便をお掛けしてはいまいか･･･。
オペラを見ながらも、ふとそんなことを感じてしまったのでした。
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長澤 直子(FB)
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