
被写体との距離ーーー離れているからこそ、より見えて来るもの
またまた「師匠ネタ」というか、スクール時代ネタでで恐縮ですが・・・。
写真を習い始めた頃は、「より大きく」撮ろうとしてしまい、被写体に近付き過ぎてしまうということがしょっちゅうでした。そして、却って失敗してしまうのでした。主な失敗は、「ピンが合わない・ブレる」「構図に工夫がない」といったことです。
そこへ、師匠の一言。 「被写体との距離を考えろ」続けて、「被写体との距離が変わらなければ、何百枚撮っても、皆同じ写真になる。」
これは、ガツンと来ましたよ・・・。思えば、いつも同じような距離感で写真を撮っていた。そっか・・・だから、いつも同じような写真になるのね・・・。
思い切って被写体から離れてみれば、近くでは見えなかったものが、より鮮明に浮かび上がって見えて来たりします。これは、不思議ですが、ホントのことですよ・・・。近過ぎる関係は、お互いに、それなりに緊張します。距離を置くことで、心の隙(余裕)みたいなものができるということはあるものです。
そして、「舞台写真」の場合、実際の距離のこと以上に、「心の距離」は大事です。遠く離れていても、心はもっとずっと、「被写体」の近いところにある。いつもそんな気持ちで、舞台に臨みたいものです。
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