2018/02/24
写真のスクールに通っていたころ、とてもビックリしたことの一つに、「他の生徒さんは、ありとあらゆるモノを撮って練習している!!!」ということがありました。皆が「カメラマン」を夢見て入門して来るわけですから、今思えば当然のことなんですけどね。これから商売で撮ろうというのですから、何でも上手に撮れなくっちゃあいけません。幅広く、様々なものをです。ところが私と来たら、オペラ以外のものを撮るということに、全くと言っていいほど興味が持てない、しょうもない生徒なのでした。そんな状態ですから、上達の具合いといったら・・・亀さんも真っ青になるほどの超低速です(涙)
ある日のこと、後輩にあたる女性が、「わたし、ながさわさんみたいになりたい。」と言いました。えっ、何でそんなこと言うの、あなたの方が、私よりよほど上手じゃないの、と思っていると、「わたしはまだ、何を題材に撮ったら良いのか、わからないんです~。」と言います。(←そこかー。)「わたしには、これ!と思えるほどに好きなものがない。わたしも早く、ながさわさんの『オペラ』みたいなテーマを見つけて、これだけは誰にも負けないって、そんな風になりたい。」
そんなことがあって、「あぁー、皆が皆、私と同じように、何か撮りたいものがあって、ここ(スクール)に来るってわけじゃないのね、違う人もいるのね。」と、ようやく気づいたのです。人間、どうしても、思考の基準は自分になってしまいがちですから~(言い訳)
スクールは、2年間が修業期間でしたが、わけあって、卒業するところまでは行けませんでした。それでも、あの頃、我が人生において(笑)、一番熱心に「勉強した~」と感じます。授業前に「朝練」終わってからの「部活」のごとくにです。光のある限り、お互いをモデルにして、ひたすら撮り続けていましたから。傍から見たら、おかしく思えたでしょうかねぇ・・・。あの後輩ちゃん、今頃どうしているかな・・・。